「毎日シャンプーしているのに、髪がベタつく・パサつく・うねる…」
そんな悩みをお持ちではありませんか。
実は、髪質に合わないケアを続けていることが原因かもしれません。
本記事では、髪質に合わせた正しいメンズヘアケア方法を解説します。
具体的には、以下の順番で紹介します。
- 髪質チェックでわかる自分のタイプ
- 髪質別に実践できる日常ケアのコツ
- ヘアケアで避けたいNG習慣
今日から自分の髪質を知り、正しいケアを始めてみましょう。
自分の髪質を知ろう

男性特有の髪や頭皮の特徴を理解し、自分の髪質を知ることから始めましょう。
以下2つについて解説していきます。
- 男性の髪と頭皮の特徴
- 髪質チェックでわかる自分にあった毛の方向性
順番に解説していきます。
男性の髪と頭皮の特徴
男性の頭皮は、女性と比べて皮脂・汗の分泌量が多いことがわかっています。
男性ホルモン(アンドロゲン)の影響で皮脂分泌が活発になり、毛穴詰まりやかゆみ、細毛化を招きやすい傾向があります。
そのため、まずは自分の髪質を正しく把握し、どのケアが必要なのかを見極めることが重要です。
参照:
男性肌の特徴—成人男女の肌状態および角層中抗酸化因子の比較—
Hormonal Effects on Hair Follicles(2019年)
髪質チェックでわかる自分に合ったケアの方向性
まずは、下記を参考に髪質をチェックしてみましょう。
自分の髪質を理解することは、ケア方法を間違えない第一歩です。
全タイプ共通:メンズヘアケア基本の5ステップ

髪質別のケアに入る前に、基本となる以下5つのステップを押さえておきましょう。
- STEP1:ブラッシングで汚れと絡まりを防ぐ
- STEP2:適温(36〜38℃)でシャンプー前に予洗い
- STEP3:シャンプー後のすすぎは工程の中でも重要
- STEP4:トリートメント&コンディショナーで保湿補強
- STEP5:タオルドライ&ドライヤーで根元からしっかり乾かす
それでは、一つずつ見ていきましょう!
STEP1:ブラッシングで汚れと絡まりを防ぐ
ブラッシングは、男性こそ取り入れるべき基本の習慣です。
男性は女性より皮脂分泌が多く、髪や花粉などの汚れが皮脂と混ざって頭皮環境を悪化させる恐れがあります。
ブラッシングは髪表面の汚れを落としつつ摩擦も減らせるため、シャンプーの泡立ちが良くなり、絡まりや切れ毛の防止にもつながります。
STEP2:適温(36〜38℃)でシャンプー前に予洗い
予洗いをせずにいきなりシャンプーすると、皮脂やホコリが十分に落ちず、泡立ちが低下してしまいます。
泡立てようとシャンプーを多く使ったり強く洗いすぎると、必要な皮脂まで落としてしまい、逆に頭皮の乾燥を招く恐れがあるためおすすめできません。
予洗いすることで、汚れの約7割が落ち、シャンプーの泡立ちも向上します。
STEP3:シャンプーで頭皮を優しく洗う
シャンプーの際に強くこするように洗ってしまうと、頭皮への摩擦ダメージで抜け毛などの頭皮トラブルを引き起こす可能性があります。
髪ではなく頭皮を洗う意識で、毛穴に逆らうように下から頭頂部に向かって泡の力でゆっくりと揉むように洗いましょう。
STEP4:トリートメント&コンディショナーで保湿補強
開いたキューティクルに保湿成分を浸透させ、水分保持力を高めることで、髪の柔軟性とツヤが向上し、毎朝のスタイリングが楽になります。
STEP5:タオルドライ&ドライヤーで根元からしっかり乾かす
タオルドライで濡れた髪を優しく押さえて水気を取ることで、ドライヤー時間を短縮し、熱ダメージから守ることができます。
髪の根本が濡れたままだと雑菌が繁殖しやすくなるため、必ず根本からしっかり乾かすことを心がけましょう。
もう迷わない!髪質4タイプ別:正しいメンズヘアケア法

基本を押さえたら、自分の髪質に合った以下4タイプ別のケア方法を見ていきましょう。
- 脂性(オイリー)タイプ|ベタつき・においが気になるメンズ向け
- 乾燥タイプ|パサつき・広がりが気になるメンズ向け
- くせ毛・うねりタイプ|まとまりにくい髪の扱い方
- 細毛・ボリューム不足タイプ|ハリ・コシを出すケア
1. 脂性(オイリー)タイプ|ベタつき・においが気になるメンズ向け
皮脂によるベタつきやにおいが気になる脂性タイプの人は、洗い方と温度に注意することが大切です。
頭皮の皮脂腺は温度が上がるほど分泌が活発になり、高温のシャワーでは皮脂が過剰に出てしまう傾向があります。
38℃前後のぬるま湯で、アルカリ石鹼系やメントール入りのさっぱりタイプのシャンプーを使い、マッサージするように洗いましょう。
ただし、爽快系シャンプーの使いすぎは、皮脂を取りすぎて逆に分泌を促す原因になることもあります。
皮脂を適度に残しながらバランスよく洗うことが、健やかな髪と頭皮を保つカギです。
2.乾燥タイプ|パサつき・広がりが気になるメンズ向け
乾燥タイプの髪は水分を保ちにくいため、「洗うケア」よりも「保湿ケア」を優先することが大切です。
水分保持力が低い髪は、キューティクルが開きやすく、熱や摩擦によってさらに乾燥が進む傾向があります。
ヘアオイルを使うことでドライヤーの熱からキューティクルを守るだけでなく、髪の水分蒸散を抑え、潤いを保持するバリアにもなります。
3.くせ毛・うねりタイプ|まとまりにくい髪の扱い方
くせ毛を整えるには、ケラチン配合の内部補修型トリートメントで水分バランスを整えることが最も効果的です。
くせ毛は髪内部の構造が不均一で、水分を吸収しやすい一方、蒸発もしやすい性質を持ちます。
ケラチン配合のトリートメントを塗布し、3〜5分ほど置いてから流すと、保湿・補修成分が内部まで浸透し、水分の安定をサポートしてくれます。
参照:
The what, why and how of curly hair: a review
Role of Lipids in Water Permeation of Different Curl Pattern Hair Types
4.細毛・ボリューム不足タイプ|ハリ・コシを出すケア
細毛の男性は、頭皮環境の改善と血行促進ケアを意識することで、ハリ・コシを取り戻し、ボリュームのある髪を育てやすくなります。
日本皮膚科学会の研究によると、毛髪の太さや成長スピードは毛包への血流と酸素供給に大きく影響を受けます。
シャンプーはスカルプケア用(ノンシリコン・血行促進成分配合)を選び、指の腹でやさしく頭皮をマッサージするように洗うと効果的です。
参照:
男性型および女性型脱毛症診療ガイドライン 2017 年版
メンズヘアケアでやりがちなNG習慣

毎日の何気ない習慣が、髪や頭皮のトラブルを招いていることがあります。
特にやってしまいがちな以下2つのNG習慣について紹介します。
- 朝シャンで皮脂バランスを崩す
- 濡れたまま自然乾燥させてしまう
それでは、NGな理由と対策を紹介します。
朝シャンで皮脂バランスを崩す
朝シャンは気持ちが良い反面、頭皮の皮脂バランスを崩す原因になるため注意が必要です。
寝ている間に分泌された皮脂は、紫外線などの外部刺激から頭皮を守る天然のバリアとして機能します。
朝にシャンプーでそれをすべて洗い流すと、皮脂が不足し、乾燥やフケ、かゆみの原因になるため、朝はぬるま湯で軽く流す程度にしましょう。
濡れたまま自然乾燥させてしまう
お風呂上がりの自然乾燥は、パサパサ髪や枝毛、縮れの原因になります。
洗髪後の濡れた髪は、表面のキューティクルが柔らかく開いた状態にあるため、非常に傷つきやすくデリケートです。
タオルで軽く水分を吸収させて、ドライヤーでしっかりと乾かしましょう。
まとめ:髪質を理解して、自分に合うケアを今日から始めよう
髪や頭皮の悩みは、間違ったケアよりも「自分の髪質を知らないこと」から生まれます。
脂性・乾燥・くせ毛・細毛など、自分の髪の特徴を理解すれば、最適なケア方法が見えてきます。
そして、髪質を整える基本ステップの第一歩は、乾いた状態でのブラッシングです。
基本ステップ5は、信頼できるパドルブラシを手に入れることから始まります。
今すぐブラシを手に取り、ヘアケアの第一歩を実践しましょう!
